賃貸物件への申し込みの取り消しは可能?
2019年04月16日
賃貸物件への入居申し込みをしたものの、やむを得ない事情で申し込みの取り消しをしたいというケースがあります。
この場合、賃貸物件への申し込みの取り消しは可能なのでしょうか?
今回は、賃貸物件への申し込みの取り消しができるタイミング、取り消しをしなければいけない理由などについて解説します。
○賃貸物件への申し込みの取り消しが出来るタイミングについて
結論から言うと、賃貸物件への申し込みの取り消しは可能です。
ただ取り消しができるタイミングとできないタイミングが存在するため、これから賃貸物件への申し込みを検討している方は、事前に把握しておきましょう。
ではさまざまなタイミングごとに、取り消しができるのか、できないのかを見ていきましょう。
・申し込み直後
賃貸物件に入居する際は、入居申し込みをした後に、賃貸借契約を結びます。
賃貸物件への申し込み直後であれば、取り消しは可能です。
・申込金の支払い後
申込金を支払った後でも、賃貸物件への申し込みの取り消しはできます。
1度金銭の受け渡しが行われると、もう取り消しはできないと思っている方も多いですが、決してそんなことはありません。
もっと言えば、申込金を支払い、入居審査に通過した後であっても取り消しは可能です。
・賃貸借契約締結後
賃貸借契約を結んだ後は、申し込みの取り消しができません。
正確に言うと、取り消しはできるものの、取り消すための違約金を支払わなければいけない可能性があります。
したがって賃貸借契約を結ぶ前に、取り消しをするための条件や、取り消しによって発生する違約金などの項目を細かくチェックしておきましょう。
○賃貸物件への申し込みの取り消しをしなければいけない理由
賃貸物件への申し込みは、賃貸借契約を結ぶ前であれば取り消しができるということを解説しました。
では、賃貸物件への申し込みの取り消しをしなければいけない理由には、一体どんなことが挙げられるのでしょうか?
これから賃貸物件の申し込みをしようとしている方は、自身が以下のような状況になったとき、申し込みの取り消しをしなければいけないことを覚えておきましょう。
・急な異動が決まった
賃貸物件への申し込みを済ませた後に、勤務先で急に異動が決まってしまったときは、賃貸物件への申し込みの取り消しをしなければいけません。
・家族と意見が合わなかった
賃貸物件への申し込みをした後、家族に入居を反対されてしまい、最後まで意見が合わない場合は、早めに取り消しをすることをおすすめします。
・もっと好条件の賃貸物件が見つかった
賃貸物件への申し込みを済ませた後に、偶然もっと好条件の賃貸物件が見つかる場合があります。
その場合、まずは取り消しをしてから、より好条件の賃貸物件に入居申し込みをすることになります。
○なるべく取り消しをしないようにするのがベスト
賃貸物件への申し込みの取り消しはタイミングによっては可能ですが、なるべくしないようにしましょう。
ルール上、取り消しができるタイミングで取り消しをするとは言え、その時点で不動産仲介業者や賃貸物件のオーナーは、さまざまな入居に向けた手続きなどを始めています。
つまり賃貸物件への申し込みを取り消してしまうと、そのような方々の行動をすべて無駄にしてしまうということです。
したがって、取り消しができるからと言って複数の賃貸物件に申し込んだり、あまり入居するつもりがないのに申し込んだりすることは控えましょう。
○まとめ
賃貸物件への申し込みの取り消しについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
1度申し込みをした後は取り消しができない、もしくは取り消すにしても違約金が発生すると思っている方は多いでしょう。
ただ実際は、やむを得ない事情がある場合、賃貸借契約を結ぶまでの間は取り消しができるので、安心してください。