事故物件の特徴、利点と欠点について

2019年03月25日

事故物件

皆さんは、“事故物件”というものを実際に見たことがありますか?

耳にする機会は多くても、実際に見たことがある、周り住んでいる人がいるという方は、なかなかいないと思います。

今回解説するのは、そんな事故物件の特徴と実際住む場合の利点と欠点です。

これから賃貸物件探しをする方は、知っておくべきでしょう。

 

 

○事故物件の特徴を知っておけば事前に回避できる

 

自ら進んで事故物件に住みたいという方はほとんどいません。

したがって、事故物件の特徴を前もって知っておき、怪しいと感じたときはその物件には入居しないようにしましょう。

そもそも事故物件とは、どんな賃貸物件のことを言うのでしょうか?

 

実は事故物件には、明確な定義が存在しません。

ただ一般的には、室内で自殺や殺人、火災などが発生した賃貸物件のことを言う場合が多いです。

心理的に住みたくなくなるという欠点を抱えていることから、“心理的瑕疵物件”と呼ばれることもあります。

 

○事故物件の特徴について

 

事前に知っておくべき事故物件の特徴としては、主に以下のことが挙げられます。

 

1.異常に賃料が安い

事故物件には、異常に賃料が安いという特徴があります。

基本的には、そのエリアの賃料相場よりも20~30%ほど安くなると言われています。

また中には設備が整っており、外観や内装も新しいものであるにも関わらず、そのエリアの賃料相場の半額以下で提供されているものもあります。

このような賃貸物件は、事故物件である可能性が高いです。

 

2.特定の箇所だけリフォームされている

事故物件には、特定の箇所だけリフォームされているという特徴もあります。

例えば壁の一部、床の一部だけがキレイな状態になっている場合、その場所が自殺や殺人などの現場となってしまったことが考えられます。

 

3.建物名が変更されている

事故物件の特徴としては、建物名が変更されているということも挙げられます。

自殺、殺人、火事などが発生した賃貸物件は、ネット上で名前が公開されてしまう可能性があります。

その名前が知れ渡ってしまうと、当然入居希望者は減ってしまうため、そのリスクをなくすために建物名を変更する場合があります。

まだ更新されていない場合、マップアプリ上の建物名が現在の名前と異なるのですぐにわかります。

 

また事故物件に入居しないためには、これらの特徴を知るだけでなく、入居前に必ず不動産仲介業者に質問するようにしましょう。

不動産仲介業者には、事故物件かどうかを尋ねられると必ず真実を伝えなければいけない義務があるためです。

 

 

○事故物件に住む利点と欠点

ここまで事故物件の特徴を解説しましたが、もし事故物件に住むことになった場合、利点と欠点にはどんなものがあるのでしょうか?

 

利点

1.キレイな部屋で生活できる

先ほど解説しましたが、事故物件は部屋の中がリフォームされているケースが多いため、比較的キレイな部屋で生活できます。

 

2.コストを抑えられる

これも先ほど解説したように、ほとんどの事故物件は賃料が相場より安くなるため、コストは抑えられます。

 

欠点

人が近づかなくなる

自身が住む賃貸物件が事故物件だということを周りに知られると、なかなか人が近づかなくなります。

したがって事故物件に住むことで、これまで親しくしていた友人などとの関係に亀裂が入ってしまう場合もあります。

 

○まとめ

事故物件の特徴、利点、欠点についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

正直この記事を読んで、“事故物件に住んでみたい”と感じた方はほとんどいないでしょう。

 

事故物件にも利点はあるとはいえ、今回紹介した利点は事故物件に住まなければ生まれない利点ではありません。

したがってこれから賃貸物件を探す方は、事故物件への入居を避けることだけを考えて行動するべきだと言えます。