飲食店における騒がしい来客への対応方法

2020年10月31日

来客

アルコールを提供する飲食店などでは、時折声が大きく、騒がしい来客が訪れることがあります。
では、騒がしくされることによって、飲食店はどのような不利益を被るのでしょうか?
また、このような来客が訪れた場合、飲食店側はどのように対応すれば良いのでしょうか?
詳しく解説しましょう。


〇騒がしい来客が飲食店に与える影響

 

飲食店には、当然不特定多数の来客が訪れます。
そんな状況の中、大声で騒いでいる団体客が現れると、飲食店はあらゆる不利益を被ります。
具体的には以下の通りです。

・「騒がしい店」というイメージを持たれる
当然のことですが、大声で騒ぐ来客がいると、他の来客に「騒がしい店」というイメージを持たれてしまいます。
よって、「静かに食事をしたい」と考える来客には敬遠されてしまうでしょう。

・マナーが良い来客が減る
騒がしい来客がいるにも関わらず、飲食店側が注意しなかった場合、「他の来客のことを考えていない」と思われることもあります。
また、そのような状況が続くと、マナーの良い来客はどんどん減り、騒がしい来客ばかりになってしまう可能性もあります。

・コロナ感染リスクが高くなる
新しい生活様式の中には、飲食店での食事に関する項目があり、そこには“会話を最低限にする”という記載があります。
つまり、飲食店に大声で騒ぐ来客が現れると、コロナ感染リスクが高くなるということです。
もちろん、そのような状況を見た他の来客が、クラスターを懸念し、来店しなくなることも考えられます。

 

〇騒がしい来客への対応方法について

 

飲食店において、来客が大きな声で騒いでしまう理由としては、主に以下のことが挙げられます。

①騒ぐつもりはなく、知らず知らずの間に盛り上がってしまった
②来客なのだから、大きな声を出しても良いと思った

また、いずれの理由にせよ、飲食店はまず以下のような優しい口調で対応することが大切です。

「お楽しみいただけて、とても嬉しく思います。
ただ、少し声が響いてしまうため、お声を落としていただけると幸いです。」

なぜなら、最初から厳しい口調で注意すると、その来客に恥をかかせてしまったり、反感を買ってしまったりする可能性があるからです。
特に、アルコールを提供する店舗では、よりそのリスクが高くなるため、注意しましょう。
また、飲食店側から来客に声掛けをする際、絶対に使ってはいけない言葉があります。
それは、「あちらのお客様から騒がしいとお声が上がりましたので」という言葉です。
このような言い回しをしてしまうと、騒がしい来客と他の来客がトラブルになる可能性が高いです。

 

〇それでも改善が見られない場合は?

 

飲食店側から優しく声掛けをしたにも関わらず、来客の騒がしさが収まらない場合は、少し強めの口調で対応します。
具体的には、「他のお客様のご迷惑にもなりますので」という言葉を用いて注意しましょう。
この言葉は、「あなたの同じ立場の来客が迷惑をしている」ということを伝えるためのものであり、とても効果があります。
また、それでも来客が引かず、「そんなことを言っているのは誰だ」と返された場合でも、「先ほども申し上げましたが、お声が響いておりますので…」と続けましょう。
もちろん、他の来客の迷惑になっていることは事実ですが、この注意はあくまで“飲食店側からのもの”というスタンスを崩してはいけません。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店に騒がしい来客が現れることのデメリットや、そのような来客への対応について解説してきました。
飲食店は訪れる来客によって成り立っている商売ですが、あまりにもマナーが悪い場合は然るべき対応を取らなければいけません。
また、もし大声で騒ぐ来客が原因で、クラスターが発生しようものなら、飲食店は計り知れないほどのダメージを受けてしまうことになりますので、注意してください。