飲食店にセルフレジを導入するメリット
2020年10月23日
飲食店は、時代の変化に合わせてさまざまな設備の導入を検討しなければいけません。
近年で言えば、“セルフレジ”の導入を検討している飲食店も多いかと思います。
では、飲食店にセルフレジを導入するメリットには、一体どんなことが挙げられるのでしょうか?
セルフレジの概要やデメリットについても、併せて解説します。
〇セルフレジの概要
来客が自身で会計を行うレジをセルフレジといいます。
近年はスーパーなどの店舗で、少しずつ導入が進んでいます。
また、正確にいうとセルフレジには2つの種類があり、1つは商品登録も会計もすべて来客が行うタイプ、もう1つは商品登録まで従業員が行い、会計のみ来客が行うタイプです。
会計時、すでに金額の確定した伝票が発行されている飲食店の場合は前者、伝票を見ながら商品単価を打ち込んでいく飲食店の場合は後者が向いていると言えます。
〇飲食店におけるセルフレジ導入のメリットは?
飲食店におけるセルフレジ導入のメリットには、主に以下のことが挙げられます。
・少人数で営業を回せる
飲食店が、会計のすべてを来客に任せるタイプのセルフレジを導入すれば、従業員が会計処理に回る必要はなくなります。
つまり、混雑する時間帯であっても、来客の会計を気にすることなく、少人数で営業を回せるということです。
・人件費を削減できる
飲食店のセルフレジ導入は、人件費の削減にも繋がります。
例えば、飲食店が混雑する時間帯において、ホールスタッフを1人にしてしまうと、なかなか会計にまで手が回りませんし、回転率も上がりません。
よって、この場合はホールスタッフを2人体制にするのが望ましいですが、それでは人件費が多くかかってしまいます。
一方、セルフレジを導入し、商品登録から会計まで、すべてを来客に行ってもらうことができれば、ホールスタッフは1人でも問題ないため、人件費はかかりにくくなります。
・コロナ対策になる
飲食店のセルフレジ導入には、”コロナ対策になる“というメリットもあります。
これは、いずれのタイプのセルフレジでも言えることですが、従業員と来客が直接紙幣、硬貨の受け渡しをしないことで、コロナ感染の確率はグッと下がります。
また、従業員側の来客側の間にアクリル板を設置するなどし、飛沫感染も防止することで、より堅固なコロナ対策となります。
〇飲食店におけるセルフレジ導入のデメリットは?
一方で、飲食店におけるセルフレジの導入には、以下のようなデメリットもあります。
・説明に時間を取られる可能性がある
飲食店におけるセルフレジ導入のデメリットとしては、まず“説明に時間を取られる可能性がある”ということが挙げられます。
少しずつ普及され始めているとはいえ、セルフレジの使い方をよく理解していないという方は、まだまだたくさんいます。
よって、商品登録から会計まで、すべての作業を来客に行ってもらう場合、たびたび来客から質問され、説明に時間を割かなければいけない可能性があります。
・敬遠される可能性がある
飲食店のセルフレジ導入におけるデメリットには、“敬遠される可能性がある”ということも挙げられます。
これは、“会計は従業員にしてもらうもの”という考えを持った来客にとって、セルフレジでの会計が面倒に感じることが理由です。
つまり、「従業員の仕事をさせられている」という気持ちになった来客には、セルフレジの飲食店を敬遠しがちになってしまうということです。
〇まとめ
ここまで、飲食店におけるセルフレジ導入のメリットを中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
コロナ禍の苦戦から脱却するため、このタイミングでセルフレジを導入するのは悪くないかもしれませんが、その際はデメリットもきちんと頭に入れておきましょう。
また、もちろん導入コストもかかるため、軽い気持ちだけで導入してはいけません。