海外飲食店のコロナ対策を見てみよう
2020年08月15日
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けているのは、もちろん日本の飲食店だけではありません。
海外の飲食店でも、さまざまなコロナ対策を余儀なくされています。
今回は、海外の飲食店が行っている対策事例をいくつか紹介しますので、参考にできる部分は参考にしていただきたいと思います。
①オーストラリアのカフェにおけるコロナ対策
海外の飲食店における事例として、まずはオーストラリアのカフェにおける対策事例を紹介しましょう。
オーストラリアの大都市・ブリスベンの“エクストラクション・アルチザン・コーヒー”では、テイクアウト専用のメニューが数多く用意されています。
中でも個性的なのは、“テイクアウト用食材セット”です。
これは、店舗で使用されている食材をセットにして販売するもので、特製パンやベーコン、ソーセージや卵、バター等が含まれています。
これなら、不特定多数の人で混雑していて、なおかつ品薄になっているスーパーに行かなくても、店舗が選りすぐった食材が買えるため、とても便利ですね。
コロナ禍の現在をテイクアウトで耐え抜くため、最大限の工夫がされた海外飲食店の事例だと言えます。
②アメリカの居酒屋におけるコロナ対策
続いて紹介する海外飲食店の事例は、アメリカの居酒屋における対策事例です。
アメリカ・サンフランシスコのミッション地区の和食居酒屋“Rintaro”では、店内で食べられるメニューをアレンジした“和風弁当”が提供されています。
また、コロナの影響により、食材の流通が不安定な状態のため、弁当の内容は固定していません。
そのときの仕入れ状況に応じて、最適なメニューを考案して提供します。
そして、弁当の受け渡しに関しては、感染リスクを抑えるために店舗の中庭で行っていて、多くの来客が押し寄せないように、受注数にも制限をかけています。
③フィリピンのレストランにおけるコロナ対策
次の海外飲食店における事例は、フィリピンのレストランにおけるコロナ対策事例です。
パナイ島・イロイロに店舗を構える“ファーム・トゥ・テーブル”は、寄付金を基に、医療従事者に向けて弁当を提供しています。
また、この活動は瞬く間にSNS等で広がり、国内外の多くの個人、団体から寄付金が届くようになりました。
現在でも、毎日1,000食前後の弁当を、周辺地域の医療従事者等に無料で配り続けています。
医療従事者の支援も、立派なコロナ対策の1つであるため、これは非常に良い例だと言えます。
④ペルーのカフェにおけるコロナ対策
最後の海外飲食店における事例は、ペルーにあるカフェのコロナ対策事例です。
リマのスルキージョ区で経営するベーカリーカフェ“ラ・プティ・フランス”では、“半調理”という珍しい形でパンを販売しています。
具体的には、店舗で生地作りと焼き上げの途中までを行い、残りの工程は購入した方の家庭で行ってもらうというスタイルです。
こうすることで、テイクアウトした方は、自宅にいながら焼き立てのパンを食べることができます。
冷蔵または冷凍されているパンを常温に戻し、後はオーブンで焼くだけであるため、特別な調理技術が必要ないのも嬉しいですね。
ちなみに、半調理で販売されているのはバゲット等のハードタイプのパンのみですが、もちろん店内ではクロワッサンやレーズンパン、カップケーキ等の完成品も販売しています。
コロナ禍のストレスを抱える方々の生活に、ささやかな喜びを与えている事例だと言えます。
まとめ
ここまで、海外飲食店におけるさまざまなコロナ対策事例を見てきましたが、いかがでしたか?
コロナ禍で苦しんでいる日本の飲食店でも、参考にできるような内容になっているかと思います。
たとえ、コロナ感染者数が減ったとしても、向こう数年は飲食店での対策が必須となる可能性が高いため、少しでもアイデアを吸収しておくことは重要だと言えます。