飲食店の宣伝に活用したいAIDMAとは
2019年11月26日
効果的な宣伝なくして、飲食店の成功はないと言っても過言ではありません。
また、広告宣伝に対する消費者の心理プロセスを示すモデルに、“AIDMA(アイドマ)”というものが挙げられます。
今回は、飲食店の宣伝において、このAIDMAをどう活用するのかについて解説したいと思います。
〇飲食店の宣伝に活用したいAIDMAの概要
飲食店の宣伝に活用したいAIDMAとは、1920年代、アメリカの販売・広告の実務書の著者であったサミュエル・ローランド・ホールが示した心理プロセスのことをいい、日本においても広く知られています。
具体的には、消費者が商品を認知して、実際購買に至るまでの段階を5つに分け、それぞれの段階で、売り手が買い手に対してどのようなアピールをすべきかを示しています。
ちなみに、AIDMAという言葉は、以下の5つの段階における頭文字から名づけられたものです。
・ Attention(注目する)
・ Interest(興味を持つ)
・ Desire(欲しくなる)
・ Memory(記憶する)
・ Action(行動する)
では、飲食店の宣伝において、このAIDMAはどう活用すべきなのでしょうか?
それぞれの段階において、飲食店がすべきことについて見ていきましょう。
〇飲食店の宣伝におけるAIDMAの活用法①Attention(注目する)
この段階では、消費者はまだ飲食店の存在をまったく知りません。
そのため、まずは飲食店の存在を知ってもらうために、視認性の高い看板の設置やポスティングなどを行います。
また、Googleマップなどの地図上に、飲食店の場所と店舗名が表示されるようにしておくことも重要です。
〇飲食店の宣伝におけるAIDMAの活用法②Interest(興味を持つ)
飲食店の存在を知ってもらえたとしても、消費者に興味を持ってもらえなければ、「こんなところにお店が出来ている」という段階で止まってしまいます。
そのため、飲食店は、看板をうまく使って消費者に興味を持ってもらいましょう。
例えば、看板に店名だけを書くのではなく、具体的な特徴、強みを書くという方法は効果的です。
例えばラーメン店であれば、店舗名の横に“家系”、“濃厚豚骨”などの記載を追加します。
“大盛りの店”などと記載するのも、飲食店全般で使える方法ですね。
〇飲食店の宣伝におけるAIDMAの活用法③Desire(欲しくなる)
この段階まで来ると、消費者はかなり飲食店の存在が気になっています。
ただ、まだ「行ってみよう」という段階にまでは至っていないため、店舗前のタペストリーなどで、食材あるいは調理方法、金額などを明示して、消費者に「食べたい」と思ってもらいましょう。
〇飲食店の宣伝におけるAIDMAの活用法④Memory(記憶する)
実際飲食店の前を何度も通過し、かなり存在を気にしている消費者が持って帰れるような場所に、営業時間や電話番号、実際のメニューなどを記載したチラシ、ショップカードなどを置いておくことは、この段階においてとても効果的です。
そうすれば、「いずれ機会があれば利用しよう」と思ってもらいやすくなります。
〇飲食店の宣伝におけるAIDMAの活用法⑤Action(購入する)
ここまで解説した4つの宣伝が功を奏せば、消費者が購入、つまり来店することになります。
ただ、より確実に来店を促すためには、ターゲットを明確にし、そのターゲットに対してのアピールを強化することをおすすめします。
例えば、女性をターゲットにした飲食店であれば、女性1人でも入店しやすいことをアピールしたり、オフィス街のビジネスマンがターゲットであれば、Wi-Fiや電源が使えることをアピールしたりしましょう。
また、近くのライバル店がどんな工夫をしているのかをチェックし、そのライバル店における取り組みを実践してみるのも効果的です。
〇まとめ
ここまで、飲食店の宣伝に活用したい“AIDMA”について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
これらの宣伝に成功し、固定客を多く獲得すればするほど、次のターゲットをAttention、Interestの段階まで持って行きやすくなります。
また、固定客を手放さないための工夫についても考えることで、評判が広まりやすい理想的な飲食店となるでしょう。