スタッフの定着率をアップさせるには?
2019年11月18日
飲食店において、スタッフの確保は必要不可欠です。
ただ、たとえスタッフを十分に確保できたとしても、定着率をアップさせないことには、安定した飲食店の経営はできません。
今回は、スタッフの定着率をアップさせるために、飲食店のオーナーがすべきことについて解説します。
○スタッフの定着率低下は飲食店における大きな問題
飲食業界では、もう何年もの間、人材不足が大きな問題としてピックアップされています。
ただ、飲食業外における大きな問題は、人材不足だけではありません。
スタッフの定着率低下も、長い間、問題視され続けています。
定着率とは、簡単に言うと飲食店に残っているスタッフの割合を示すものであり、“入社○年後の定着率は×%”と表現する場合は、当該年次入社者の離職率を、100から引いた数字が定着率になります。
スタッフの定着率が低ければ、“すぐにスタッフが辞めてしまう飲食店”ということになりなすし、言い換えれば、これから入ってくる正社員やアルバイトにとって、“魅力的でなない飲食店”ということにもなります。
では、そんなスタッフの定着率を上げるために、オーナーは一体どんな工夫をすべきなのでしょうか?
○スタッフの定着率をアップさせるための工夫①正社員に対する工夫
飲食店における正社員スタッフには、自身の将来性に関して不安を感じている方が多いです。
例えば、このまま一生スタッフとして働き続けるのか、あるいはもし飲食店が潰れたら再就職先はあるのか、といった不安です。
正社員スタッフの定着率をアップさせるためには、このような不安を取り除くことが1番効果的です。
具体的には、飲食店の2号店、3号店の出店を目指し、新店がオープンした暁には、正社員スタッフに店長を任せる旨を伝えると良いでしょう。
そうすれば、正社員スタッフにおける将来の不安はかなり少なくなりますし、ポストが用意されていることで、定着率も上がることが予想されます。
また、新店のオープンが実現した場合、開業直後のサポートをすることも忘れないようにしましょう。
○スタッフの定着率をアップさせるための工夫②アルバイトに対する工夫
飲食店におけるアルバイトスタッフの多くは、学業や趣味など、メインの時間を使う場所に近かったり、融通が効いたりする飲食店を、アルバイト先として選びます。
ただ、アルバイトスタッフは、正社員スタッフとは異なり、少しでも職場に違和感があれば、すぐに転職しようと考えます。
飲食店には、スタッフの多くがアルバイトであるところも多いため、定着率が低いアルバイトスタッフの定着率をいかにアップさせるかが、経営安定の鍵と言えるでしょう。
では、どのようにすれば、アルバイトスタッフの定着率をアップさせられるのでしょうか?
具体的な方法としておすすめなのは、一部の居酒屋チェーンなどで実施されている、“給与の前払い”です。
アルバイトスタッフの中には、学生なども多いため、早めに給与を受け取りたかったり、急にお金が必要になったりすることも、必然的に多くなります。
もちろん、前払いできる金額や回数などにはルールを設けるべきですが、このように給与に融通を効かせることで、アルバイトスタッフの定着率はアップすることが予想されます。
また、その他で言うと、ボーナスを支給したり、その月の売上に応じた時給アップを導入したりすることをおすすめします。
○まとめ
ここまで、スタッフの定着率をアップさせるために、飲食店のオーナーが実施すべきことについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?
ネット全盛の今、“スタッフの定着率が悪い”という情報は、あっという間に拡散してしまいます。
そのため、スタッフの入れ替わりが激しいという飲食店は、すでに負のスパイラルに入り込んでいる可能性があるため、早急に定着率アップに努めなければいけません。