飲食店のオープンテラスにおける工夫とは
2019年11月01日
カフェやバルなどの開業を目指す方の中には、オープンテラスを設置して、集客の効率性を上げようと考える方もいるでしょう。
では、オープンテラスが設置できる物件とは、一体どのような物件なのでしょうか?
また、飲食店におけるオープンテラスをうまく活用するには、一体どのような工夫をすればいいのでしょうか?
〇オープンテラスが設置できる物件とは?
物件の軒先、あるいは周囲のスペースに余裕があり、イスやテーブルを設置できる物件であれば、すぐにでもオープンテラスを設置できるでしょう。
ただ、そのような物件を探し出すことは、決して簡単ではありません。
そのため、飲食店にオープンテラスを設置する際は、ある程度のコストを費やし、イスやテーブルを設置できる環境を作り出す工夫をしましょう。
実は、店舗物件の多くは、正面入り口周りのものをすべて取り払うことができます。
もちろん、管理会社や貸主の許可を得ずに行うことはできませんが、1週間ほどの期間があれば、立派なオープンテラスを完成させることができるでしょう。
〇飲食店のオープンテラスにおける工夫①ペット専用のスペースとして活用する
飲食店のオープンテラスにおける工夫の1つに、ペット専用のスペースとして活用するという方法があります。
店内をペット入店可にしてしまうと、動物が苦手な方やアレルギーがある方などに迷惑がかかります。
その点、オープンテラスであれば、他の来客に迷惑がかかることもありませんし、ペットとの時間を楽しみたい方を効率的に集客できます。
また、飲食店のオープンテラスをペット専用のスペースにするのであれば、ペット用のフードメニューを追加するという工夫をしても面白いですね。
〇飲食店のオープンテラスにおける工夫②喫煙席として活用する
飲食店のオープンテラスにおける工夫としては、喫煙席として活用するという方法もあります。
近年は、飲食店における分煙が進んでおり、この形式は業態を問わず、多く見られるようになりました。
喫煙席を設けず、店内に喫煙ルームを設置するという選択肢もありますが、それでは来客にとって利便性が低い店舗となってしまい、効果的に集客できないでしょう。
もちろん、2020年4月には、受動喫煙を防止するためのルールが全面施行されるため、飲食店においてこのような工夫ができるのも時間の問題ですが、少しの間でも導入してみる価値はあると思います。
〇飲食店のオープンテラスにおける工夫③暑さ対策、寒さ対策を取る
飲食店のオープンテラスは、開放的な空間ではありますが、夏の暑い時期や冬の寒い時期には、あまり利用されなくなります。
オープンテラスの利用率が下がると、売上が月によって大きく変動する可能性があるため、1年を通して快適に利用できるような工夫をしなければいけません。
具体的には、まず夏の暑さ対策として、ミスト発生装置を設置することをおすすめします。
そうすれば、夏の暑い時期でも、利用者の体感温度を下げることができます。
また、冬の寒さ対策としては、厚手の透明ビニールでカーテンを作り、暖房を設置して、空調効率をアップさせましょう。
これはもちろん、夏場でも実践できる工夫のため、非常におすすめです。
ただ、あまりにも利用者が少ない時期には、思い切ってオープンテラスを閉鎖し、減少した来客数をどこで取り戻すのかに注力するのも良いでしょう。
〇まとめ
ここまで、オープンテラスが設置できる物件について、飲食店のオープンテラスにおける工夫について解説してきましたが、いかがでしたか?
もちろん、業態にもよりますが、飲食店を開業する際は、オープンテラスを設置することを前提に段取りを進めていくのも悪くないでしょう。
オープンテラスが満席になれば、繁盛している店舗だということが通行人に伝わりやすく、来客が来客を呼ぶことも考えられます。