飲食店開業直前に最終確認するポイント

2019年07月18日

チェック

一口に飲食店を開業すると言っても、“後はお店をオープンさせるだけ”という状況にまで持って行くには、さまざまな手順を踏む必要があります。
したがって今回は、飲食店開業直前に最終確認するポイントについて、さまざまなジャンルに分けて解説したいと思います。
ぜひ参考にしてください。

 

 

○見落としがちなポイントが多い飲食店の開業


飲食店を開業する際の大まかな流れは、以下のようになります。

 

・事業計画の策定
・資金調達
・物件探し、契約
・メニュー決め
・店舗の内装、外装設計、工事
・各種申請、手続き
・人材募集
・開業

 

大まかな流れは上記のようになりますが、飲食店の開業直前になって、“あれが足りない”、“あの手続きをしていない”という状況になるケースは非常に多いです。
したがって飲食店開業直前には、必ず最終確認として、以下のポイントを順番に確認していきましょう。

 

○飲食店開業直前の最終確認ポイント①申請や手続きについて

 

・営業許可は出ているか
・防災管理責任者の資格は取っているか
・開業届出書、給与支払事務所等の開設届出書などを出しているか
・青色申告申請書を出しているか

・飲食店開業直前で、これらの申請、手続きを忘れていることが判明した場合、開業時期が大きくずれ込んでしまう恐れもあります。
・したがって各種申請、手続きに関しては、すべてが完了した時点で、早めに最終確認をしておくことをおすすめします。

 

○飲食店開業直前の最終確認ポイント②設備等について

 

・空調設備は問題なく動くか
・ガス器具は問題なく動くか
・照明は問題なく動くか
・給湯器は問題なく動くか
・食器洗い機は問題なく動くか、洗剤は入っているか
・BGMは問題なく流せるか
・ネット環境やWi-Fi環境に問題はないか
・換気扇は問題なく排煙できているか
・電話は問題なく使えるか
・水回りの排水に問題はないか
・すべての設備を動作させてもブレーカーは落ちないか
・制服は準備されているか
・オーダー用の機器は問題なく動くか
・レジの商品登録はできているか
・防災、防犯設備は問題なく動くか
・カトラリーなど来客が使用する備品は揃っているか
・おしぼりを入れる機器は問題なく動くか
・テーブルやイスにがたつきはないか
・食器の量は十分か
・子ども用の食器は用意できているか
・領収書や印紙、印鑑などは用意できているか
・清掃用具は揃っているか

 

設備や備品等に関しては、飲食店開業直前に確認するポイントが非常に多いです。
1つ1つ慎重に確認していきましょう。

 

○飲食店開業直前の最終確認ポイント③接客マニュアルについて

 

・ホール従業員全員がオーダー用機器を使えるか
・オーダーキャンセルに対応できるか
・レジ会計の方法を把握しているか
・クレーム発生時のルールを認識しているか
・領収書の作成はできるか
・収入印紙の使い方を把握しているか
・クレジットカード決済やその他電子決済の処理ができるか
・店舗で使用されている食材の産地、調理法を把握しているか
・役割分担がされているか、従業員は理解しているか

 

クレームが発生しないように、上記の点は飲食店開業直前に必ず確認しなければいけません。
特に従業員がオーダーの取り方を理解していない、現金以外の決済方法の処理ができないという状況の場合、クレームが発生しやすくなるので注意しましょう。
またクレーム発生時、どのように対処して、どのように責任者に報告するのかということも、飲食店開業直前に確認しておくべき重要なポイントです。

 

○まとめ

 

飲食店開業直前に、最終確認するポイントについて解説しました。
こうして見ると、飲食店開業直前に確認するポイントは、とても多く感じますよね。
ただこれだけのポイントをしっかり確認しなければ、開業後に何かしらのトラブルが発生してしまいます。
すべてを防ぐことは難しいかもしれませんが、少しでも良いスタートが切れるように、今回解説したポイントは確認するようにしましょう。