『“入店のしやすさ”を考えた店舗物件選び

2019年07月03日

入店

店舗物件を選ぶ際は、“入店のしやすさ”に着眼点を置くことも大切です。
一般的に“立地が良い”と言われるエリアであっても、入店しにくい店舗物件である場合、効率的に利益を上げることはできません。
では入店のしやすさを考えた店舗物件選びとは、具体的にどのようなものなのでしょうか?

 

○“入店のしやすさ”を考えた店舗物件選びではまず“建物の構造”をチェックしよう


入店のしやすさを考えた店舗物件選びは、まず入居先候補となる店舗物件における、建物の構造をチェックするところから始まります。
具体的には以下のポイントをチェックします。

 

・広さ
建物の中が狭すぎると、席数が確保できず、たとえ順調に経営できたとしても、入店しにくい店舗となってしまいます。

 

・階数
もっとも入店しやすいのは、何と言っても建物の1階にある店舗物件です。
もし上層階や地下などの店舗物件を選ぶ場合は、1階部分に看板を設置できるのか、または間口に装飾はできるのかなどをチェックしましょう。

 

・入店までの手段
入店までの手段には、階段、エスカレーター、エレベーターが挙げられます。
上層階や地下などの店舗物件が入居先候補となる場合は、それらの設備の認知可否、歩道からの距離などをチェックし、入店しやすい環境となっているかを確認します。

 

・入口の幅
入口の幅が広い方が、通行人の目に留まりやすく、入店しやすい店舗となります。
また多くの来客が出入りできる規模の大きい物件の場合、入口の幅が広ければ広いほど、物理的に入退店がしやすくなります。

 

○“入店のしやすさ”を考えた店舗物件選びでは“歩道”についてもチェックすべき

 

どんな構造の建物が入店しやすいのかをなんとなく理解していただいたところで、次は店舗物件の前にある歩道のチェックポイントについて解説します。

 

・歩道の幅
店舗物件前の歩道の幅が広く、車道とハッキリ区別されている場合、通行人には周囲をゆっくり見渡しながら歩く余裕ができます。
したがって、そのような歩道が前にある店舗は、必然的に通行人の目に留まりやすく、入店しやすい店舗となります。

 

・向かい側の歩道
上記のような歩道の場合、向かい側の歩道から、店舗物件側の歩道に横断する手段(横断歩道、歩道橋など)がないと、向かい側の歩道を歩く通行人からすれば、入店しにくい店舗となってしまいます。

 

・角地
角地にある店舗物件は、店舗の正面、そして側面が歩道と接することになるため、より通行人の目に留まりやすくなります。
正面、側面ともに歩道の幅が広ければ、とても入店しやすい店舗となるでしょう。

 

・セットバック
歩道から店舗物件が後ろに下がっている状態を“セットバック”と言います。
このような物件の場合、歩道から物件まで少し距離ができるため、あまり入店しやすい店舗とは言えません。
もし歩道からかなり後退している物件であれば、歩道から物件までのアプローチに看板、駐車場などが設置できないかどうかを確認しましょう。

 

・段差の有無
店舗物件前の歩道と店舗の入口の間に段差がある場合、高齢者の方や身体が不自由な方、ベビーカーを押す方などにとって、入店しにくい店舗となってしまいます。
したがって、もしファミリー層をターゲットにした店舗を経営するのであれば、このような段差がある物件は避けるべきです。
またもしこのような物件を選ぶ場合は、正面に簡易スロープなどが設置できるかどうかを確認しましょう。

 

○まとめ

 

入店のしやすさを考えた店舗物件選びについて解説しましたが、いかがでしたか?
入店のしやすさを考えて店舗物件を選ぶことで、他の店舗との差別化に繋がります。
特に立地が良いと言われているエリアで店舗を開業させる場合、多くの来客が訪れることが予想される代わりに、ライバル店も増えることが予想されるため、差別化を図らなければ生き残るのは難しくなります。