良い立地じゃなくても経営がうまくいく方法
2019年05月29日
飲食店の開業を目指す方のほとんどは、できる限り良い立地での開業を望んでいるでしょう。
ただ、もし良い立地で物件を借りられなかったとしても、経営をうまく回すための方法はあります。
具体的にどんな方法なのか解説しますので、ぜひ自身の飲食店経営に活かしてください。
○良い立地じゃなくても経営をうまく回せる方法①駅から遠いエリアで開業する場合
一般的に良い立地と言えば、やはり思い浮かぶのは駅チカでしょう。
ただ駅から離れている立地でも、“常連客”にターゲットを絞れば、飲食店の経営はうまくいくことが予想されます。
駅から少し離れた立地や、大通りから1つ中に入った路地などに飲食店を開業することで、その周辺に住む方、もしくは周辺で働く方しか知らない店舗にすることができます。
周辺住民や周辺で働く方しか知らないとなれば、必然的に訪れるのはそれらの方が多くなり、地元の方がゆっくりできる店舗、常連客に人気の店舗として繁盛させることができます。
もちろん、この方法を実践するためには、そのエリアの客層のリサーチが欠かせません。
また来客のほとんどが周辺住民や周辺で働く方となるため、来客とのコミュニケーションを忘れないことも重要です。
例えばカフェなどの開業を目指す方は、もし駅チカ物件を借りられなかった場合、この方法を実践してみましょう。
○良い立地じゃなくても経営をうまく回せる方法②住宅地の近くで開業する場合
駅チカであっても、住宅地付近はその周辺に住む方しか基本的には出入りしないので、お世辞にも良い立地とは言えません。
ただ住宅地の近くでも、経営をうまく回すことは可能です。
住宅地の近くであれば、“ファミリー層”をターゲットにしましょう。
子どもがまだ小さいファミリー層でも、住宅地の近くであればすぐ来店できますし、夜遅くに来店してもすぐに帰宅できるためです。
もちろん飲食店の業態にもよりますが、住宅地付近で飲食店を開業するのであれば、必ずファミリー層を取り込むための戦略は考えておかなければいけません。
また治安の良い閑静な住宅地には、セキュリティ面を気にした女性が多く住んでいることも考えられます。
したがって女性受けが良いメニューや内装にして、“女性客”を主なターゲットにするのも1つの戦略です。
ファミリー層と女性客、どちらも取り込むことができれば申し分ないですね。
○良い立地じゃなくても経営をうまく回せる方法③郊外で開業する場合
一般的に、“都心=良い立地”、“郊外=良くない立地”というイメージがありますよね。
確かにたとえ駅チカ物件でも、都心に比べて郊外は駅の利用者が少ないこともあり、決して良い立地とは言えません。
ではそんな郊外の立地で経営をうまく回すには、どうすればいいのでしょうか?
おすすめの方法は、“地元で1番の店舗を目指す”という方法です。
そのエリアに住む方にターゲットを絞り、口コミや紹介などで少しずつ固定客を獲得していきましょう。
そのためには、そのエリアに強力なライバル店がないか、そのエリアの客層とコンセプトが合っているかなどのリサーチが必要です。
またもしこの方法で成功し、地元で1番の店舗になることができれば、長い期間経営できることが予想されます。
来客のほとんどはそのエリアに住む方であり、短い期間で一気に客足が減る可能性が低いためです。
○まとめ
良い立地で物件を借りられなくても、今回解説したような工夫をすれば、飲食店の経営はうまく回すことができます。
もちろん、最初から不利な立地で物件を探すべきだというわけではありません。
ただ“良い立地=成功する”、“不利な立地=失敗する”と考えている方は、1度冷静になって考えを改めるべきでしょう。
不利な立地でも経営をうまく回すための方法を知ることで、店舗物件探しの選択肢は大幅に広がります。