サロンを居抜き譲渡する際のポイントは?
2018年12月11日
サロンは飲食店と並び、居抜き物件での経営または居抜き譲渡の事例が非常に多いです。
サロンを居抜き譲渡したい方は、どんな物件が高い譲渡価格で譲渡できるのかを把握しておく必要があります。
高い譲渡価格で居抜き譲渡ができるサロンの特徴をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
○サロンを居抜き譲渡!譲渡価格が高い物件とは①設備が充実している
サロンを居抜き譲渡する際、やはり設備が充実している物件は譲渡価格が高くなります。
サロンにおいて1番重要な設備はシャンプー台です。
シャンプー台が複数設置されており、それぞれのシャワーの水圧などに問題がない状態であれば、高く譲渡できるでしょう。
サロンを高い価格で居抜き譲渡できる目安としては、シャンプー台が3~4台以上、水圧2.0以上です。
また複数シャンプー台が設置されていても、1台ずつしか使用できない状態だと譲渡価格は半減してしまいます。
排水設備が機能していることを確認し、サロンの居抜き譲渡をする前に、複数のシャンプー台を稼働させて状況を把握しておきましょう。
買い手はできるだけ工事をせず、そのまま設備が利用できる環境を望んでいます。
○サロンを居抜き譲渡!譲渡価格が高い物件とは②サロンに適した立地にある
サロンに適した立地にある物件も、居抜き譲渡における譲渡価格が高くなりやすいです。
サロンに適した立地とは、簡単に言うと少しお洒落な雰囲気の立地です。
駅前などの人が集まる立地と言うよりは、“サロンが周辺の景色に馴染んでいる立地”の方が、サロンは集客率が上がりやすいと言われています。
またサロンには、ビルの2階以上に店舗を構えるいわゆる“空中店舗”も多く存在します。
通りから見えやすい店舗であればまだいいですが、ビルの中に入っており看板も目立っていない物件は、あまり高い譲渡価格で譲渡することができません。
やはり1番譲渡価格が高くなるのは、1階にある“路面店”で通行人へのアピールがしやすい物件です。
またサロンへの来客は、ほとんどが固定客です。
したがって買い手は、路面店で経営されていたサロンであれば、多くの固定客を引き継げる可能性があると考えます。
それも路面店のサロンの居抜き譲渡価格が上がりやすい理由です。
固定客を引き継ぐことを条件に居抜き譲渡をすることができれば、売り手と買い手の双方にとって1番理想的でしょう。
○サロンを居抜き譲渡!譲渡価格が高い物件とは③適度な広さ
適度な広さがあるサロンは、居抜き譲渡における譲渡価格が上がりやすいです。
適度な広さとは簡単に言うと、広すぎず、狭すぎずということです。
例えばあまりに店舗が広いと、少し殺風景になってしまい来客が落ち着かない環境になってしまう恐れがあります。
また店舗が狭すぎても、隣の客が気になり来客がリラックスできないことが予想されます。
“店舗の設備に見合った広さ”であれば、来客にとって1番落ち着ける空間となるでしょう。
規模が大きい店舗の場合は設備の数を増やし、逆に規模が小さい店舗では設備の数を抑えることをおすすめします。
サロンを居抜きで譲渡される側にとって、設備が多すぎると邪魔になりますし、少なすぎると余計なコストがかかります。
何度も言うように、買い手はそのままサロンとして利用できるかに重きを置いています。
物件の第一印象を悪くしてしまわないように、上記のポイントは必ず押さえておきましょう。
○まとめ
サロンを居抜き譲渡する際に価格が上がりやすい物件には、飲食店の場合とはまた違った特徴があります。
サロンは飲食店と比べ、異なる業種の経営者が買い手になることが極端に少ないです。
したがって、なおさら“店舗をそのまま利用できるか”というところに重点を置いています。
そこをしっかり把握しながら、居抜き譲渡をする前に最低限の環境を整えておきましょう。