居抜きの際の店舗立地は慎重にチェック
2018年11月13日
居抜き物件を選択する際は、店舗の外観や設備等と同様に立地もチェックしておかなくてはいけません。
一般的に“立地が良い”とされている条件の店舗であっても、すぐに入居を決めてしまうのは少し危険だと言えるでしょう。
居抜きの際の店舗立地は、どんな所に注目してチェックすれば良いのでしょうか?
○居抜きの際の店舗立地はここをチェック!①周辺の定住人口
定住人口というのは、周辺にずっと住んでいる方の人口の事です。
居抜き物件を利用して飲食店等のオープンを目指している方は、定住人口に着目して店舗立地の良さをチェックしましょう。
定住人口が多い店舗立地であれば、周辺にいくつか飲食店があっても来店してもらえる可能性が高くなります。
逆に、例え駅前等の好立地であっても、利用者数の少ない駅だったり、周辺に定住人口が多い住宅街等がなかったりすると、それは好立地とは言えません。
定住人口が少ない店舗立地では、他のエリアからの来客を狙う為に、よりサービスや提供する料理の品質を良くしなくてはいけなくなります。
○居抜きの際の店舗立地はここをチェック!②時間帯や曜日によって異なる状況
例えばオフィス街の居抜き物件を利用して、飲食店をオープンさせるケースで考えてみましょう。
オフィス街では多くの方が働いている為、主にランチタイムに多くの集客が望めます。
これだけ考えると好立地ですが、夜や休日の時間帯はどうなのかについても考えなくてはいけません。
昼は多くの集客が見込めても、周辺にほとんどオフィスしかないという場合、ディナータイムは多くの集客が見込めません。
オフィス街と繁華街が近いような店舗立地であれば、昼でも夜でも集客が見込めるでしょう。
また休日は、当然オフィス街に出勤してくる方が少なくなります。
その場合、ランチタイムで大きな集客を見込むのが難しくなるでしょう。
休日はディナータイムのみ開店させる等、ある程度状況を予測した体制であれば問題ありませんが、儲からない時間にお店をオープンさせていると、どんどん赤字になる恐れがあります。
このように、時間帯や曜日によって異なる状況を把握して経営体制を工夫する事が、良い店舗立地を活かすコツなのです。
○仲介業者に前店舗について質問するのもアリ!
もし店舗立地に不安があるという方は、前店舗の情報を仲介業者に質問しておくのも手でしょう。
聞いておいた方が良いのは、前店舗の“営業期間”です。
オープンして数ヶ月で閉店してしまったというような場合は、店舗立地に何か弱点があると考える事が出来ます。
もちろん、経営者の資金繰りや戦略が的を射てなかったという場合もありますが、あまりにも店舗立地が良いと感じた場合、少しは疑う事も大事です。