居抜き店舗の貸主審査はどこをチェック?
2018年11月12日
居抜き店舗物件の利用者希望者は、仲介業者に物件を紹介してもらい、自分が気に入った物件への申込みをします。
ただその際、貸主審査に通過しなければ、その居抜き物件を利用する事は出来ません。
居抜きにおける店舗物件の貸主審査は、主に利用希望者のどこをチェックしているのでしょうか?
押さえておきたいポイントを解説します。
○居抜きにおける店舗物件の貸主審査はここを見られる!①利用希望者の情報
これは居抜きにおける店舗物件の貸主審査だけに限らず、賃貸借契約を結ぶケースにおいて当然のことです。
利用希望者が過去に賃貸物件の賃料を滞納していたり、何かトラブルが起こしていたりした場合、貸主審査の結果に影響する可能性が高くなります。
過去に賃貸関連のトラブルを起こしているという事実を消す事は出来ません。
従って、現在は別の物件を借りているという方や賃貸物件に居住している方は、なるべくトラブルのないように過ごしましょう。
○居抜きにおける店舗物件の貸主審査はここを見られる!②店舗の事業規模
例えば、居抜き店舗物件の利用希望者が申込みをした物件の人気が高く、他の利用希望者と競合してしまったとします。
こういう場合、店舗の事業規模が優先されるというケースもあります。
従って居抜き店舗物件を始めて利用されるという方は、必ず事業計画書、経歴書などを合せて提出するようにしましょう。
また店舗の事業規模が優先されるからと言って、必ずしも大規模な店舗が選ばれるとは限りません。
店舗の事業規模が大きいという事は、その分経費等も多くかかります。
それですぐに赤字になり、居抜き店舗物件から退去するという方も少なくありません。
居抜き店舗物件を貸し出す仲介業者にも、そういうイメージを持っている業者は多いです。
逆に店舗の事業規模が小さくても、実際に店舗でオーナーが働き、現場の状況をしっかり把握出来る体制であれば、競合しても優先されやすくなる事があります。
○居抜きにおける店舗物件の貸主審査はここを見られる!~番外編~
居抜きにおける店舗物件の貸主審査では、以前入居していたオーナーと比較される場合もあります。
以前のオーナーが、店舗の営業不振等で退去してしまった場合、仲介業者に “このオーナーもすぐに退去するのでは?”という不安を抱かせてしまいます。
またそれが同じ業種の店舗となると、ますます不安は大きくなります。
従って、出来るだけ自分が始める業種と、前オーナーの業種は被らないようにした方が良いという事です。
もちろん同業種の方が、そのまま使える設備等は多いでしょう。
ただ仲介業者は居抜き物件の審査を慎重に行う為、審査に通りやすい方法を選んだ方が賢明だと言えます。