店舗を居抜きで使う場合・改装して使う場合
2018年11月08日
店舗を居抜きで取得する場合、物件そのものだけでなく前店舗のオーナーが残した設備もそのまま利用出来る場合があります。
では店舗を居抜きで取得する場合、全く改装する必要はないのでしょうか?
今回は店舗を居抜きでそのまま使う場合と、改装して使う場合の違いについて解説します。
○店舗の状況によってそのまま使うか改装するかは変わる
店舗を居抜きで取得するにあたって、そのままの状態で利用出来るというのは大きなメリットの1つです。
新しい設備を整えたり、改装をしたりする必要がないからこそ、コストが削減でき新店舗のオープンもスムーズに出来るのです。
ただ、自分が始めたい業種のイメージと、取得する物件のイメージが明らかにかけ離れているという場合もあります。
例えばフレンチレストランをオープンしたいというオーナーでも、取得する物件が以前和食屋さんだった場合は、ある程度改装しなくてはいけません。
「元々フレンチレストランだった物件を取得すれば良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんね。
店舗を居抜きで取得する場合、立地や規模も考慮しなくてはいけない為、雰囲気や設備だけで取得する訳にはいかないのです。
立地が良く割安な物件であれば、改装をしてもそのまま使うよりコストが抑えられるという場合もあります。
従って、店舗を居抜きで取得してそのまま使うのか、改装して使うのかというのは、非常に重要な事なのです。
改装して店舗を利用するのであれば、それに向けた資金計画も必要になります。
○設備のチェックも怠らないように!
冒頭でも解説した様に、店舗を居抜きで取得する場合、物件だけでなく設備をそのまま利用出来るというメリットもあります。
ましてや前店舗も同じような飲食店であった場合、キッチンだけでなくテーブルやイス等そのまま利用出来る設備が多く残っている事が予想出来ます。
しかし、設備が残っているとはいえ、そのまま使えないものであれば意味がありません。
そのまま使えないものというのは、修理をしないと使えない設備の事です。
設備を修理すればもちろんコストはかかりますし、新店舗のオープンも遅れる事になります。
また、設備を修理して使わない場合でも、処分する為のコストが余分にかかってしまいます。
店舗を居抜きで取得する場合、立地や店舗の規模に釣り合わないほど明らかに割安な物件の場合、もしかしたらそのまま使えない設備が多いかもしれません。
そういう部分のチェックは、物件の内見の際にしっかりとチェックしておきましょう。
もし設備の不良が原因で衛生的な問題を起こしてしまうと、飲食店であればすぐに営業停止になる可能性もあります。