【サロンの居抜き】引き継ぎが不安な方へ
2018年11月01日
サロンや美容院の居抜きは、転用性も高く近年非常に利用者が増加しています。
そんなサロンの居抜きをこれから考えているという方の中には、引き継ぎが上手くいくのか不安だという方もいるでしょう。
そんな方々の為に、居抜きサロンの引き継ぎにおける注意点を解説したいと思います。
○【サロンの居抜き】引き継ぎが不安な方へ・・・注意点①個人情報について
サロンは複数の顧客によって成り立っており、店舗では顧客の個人情報が管理されています。
サロンは他の居抜き物件と同様、建物だけでなく設備や什器、備品を売却する事も可能です。
売り手のオーナーの中には、売却するものの中に“顧客のカルテ”を含める方もいます。
これは買い手からすれば、顧客の情報を獲得出来るので非常に魅力的です。
ただ売り手は考えて譲渡・売却しないと、後々トラブルに繋がる可能性もあります。
個人情報を譲渡出来るのは、事業譲渡または営業譲渡のみです。
造作譲渡によって顧客の個人情報を譲渡・売却すると、罰則を受ける事になります。
事業譲渡、営業譲渡というのは、簡単に言えば店舗が合併されたり、買収されたりする事で、個人情報を移動させざるを得ない状況での譲渡の事です。
従ってサロンの居抜きで個人情報を譲渡・売却するというのは、基本的に違反になってしまうという事です。
ただ顧客1人1人に個人情報を譲渡・売却する承諾を得ていれば、造作譲渡でも問題はありません。
それでもトラブルのリスクを最低限に抑える為には、個人情報を売却するものの中に含まない事が1番でしょう。
○【サロンの居抜き】引き継ぎが不安な方へ・・注意点②設備や内装について
居抜きサロンの引き継ぎに不安がある方は、設備や内装の注意点についても知っておきましょう。
美容院であれば、シャンプー台で必ずシャワーを使いますよね。
シャワーの水圧が弱くないか、また排水管の詰まりはないかという事を確認しておけば、良い条件で売却出来る可能性が上がります。
また居抜きサロンの買い手は、レイアウトや規模に非常にこだわっている場合も多いです。
例えば、店舗の入口は広々としているか、設備と店舗の広さは釣り合っているか等です。
設備は少ないのに店舗が広いとなると、レイアウトとして少し違和感を覚えてしまいます。
逆に設備の割に店舗が狭すぎると、他の利用客の物音が気になってしまい、リラックス出来ない空間になりかねません。
従ってサロンの居抜きを考えているオーナーは、売却する前に1度自分の店舗を客観的に分析してみましょう。
利用者の立場になり、利用しやすいと感じる居抜きサロンであれば、引き継ぎに不安を感じているオーナーにも自信が付くと思います。